メニュー

風邪(かぜ)症候群

風邪は通常、主にインフルエンザウイルスや鼻炎ウイルスなどのウイルスによって引き起こされますが、他の多くのウイルスも原因となります。

風邪を引き起こすウイルスは非常に多様であり、以下に代表的な種類を挙げますが、これ以外にもさまざまな種類が存在します。

  • ライノウイルス(Rhinovirus)
  • コロナウイルス(Coronavirus)
  • アデノウイルス(Adenovirus)
  • レスピラトリーシンシチアルウイルス(Respiratory Syncytial Virus、RSV) 通称 RSウイルス
  • メタニューモウイルス(Metapneumovirus) 通称 ヒトメタニューモウイルス
  • インフルエンザウイルス(Influenza virus)

主なウイルスとそれぞれの特徴を以下に示します。

  1. インフルエンザウイルス(インフルエンザ):インフルエンザウイルスに感染すると、急激な発熱、筋肉の痛み、頭痛、喉の痛み、全身倦怠感などが特徴です。インフルエンザは通常の風邪と比べて症状がより重症であり、合併症のリスクも高く、注意が必要です。
(インフルエンザの説明の方により詳しく書いています。)
  2. ライノウイルス(鼻炎ウイルス):ライノウイルスに感染すると、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、喉の痛みなどの上気道症状が主に現れます。一般的に風邪の原因としてよく知られています。
  3. コロナウイルス:一部のコロナウイルスは風邪の原因となりますが、近年、変異を起こして、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)となり、世界的なパンデミックを引き起こしました。

現在は、変異を繰り返して、元のコロナウイルスに近い病原性(弱毒性)になっています。
まだ、感染症の5類です。新型コロナウイルスに感染すると、風邪に似た症状だけでなく、嗅覚障害や稀に重症化すると肺炎や呼吸困難などの症状も現れることがあります。新型コロナウイルス感染後に慢性的な体調不良を訴える方もおられ、新型コロナウイルス感染後遺症と理解されています。

風邪は一般的には軽度の症状で自然に回復しますが、特に高齢者や基礎疾患を持つ人、免疫機能が低下している人などは重症化する可能性があります。また、風邪を甘く見て無理をして働いたり、他人と接触したりすると、感染を拡大させる可能性があるため、休息と適切な予防策の実践が重要です。

風邪を発症しやすくなる因子としては、以下のようなものがあります。

  • 疲労:長時間の労働やストレス、睡眠不足などが原因で免疫機能が低下し、風邪にかかりやすくなります。
  • 睡眠不足:十分な睡眠を取らないと、体の免疫システムが弱まり、ウイルスに対する抵抗力が低下します。
  • 乾燥:乾燥した環境では、鼻やのどの粘膜が乾燥してしまい、ウイルスが侵入しやすくなります。
  • ストレス:ストレスは免疫機能を抑制し、風邪にかかりやすくする可能性があります。
  • 不適切な栄養:栄養バランスの偏った食事や栄養不足は、免疫機能を弱め、風邪にかかりやすくします。


これらの要因を注意深く管理し、適切な予防策を実践することで、風邪の発症リスクを低減することができます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME